夕方、近所に住む年配の女性が家に来た。
小柄な人である。
彼女の家は事業を営み、自宅は大きい。
少し前、事業を廃業した。
大きい自宅を手放して、夫とともに小ぶりな家に住み替えるという。
引っ越しの挨拶に来たのだ。
彼女は自分の余命は病気のため半年だと言った。
病気にかかっているが、見た感じは、治療のためか髪を短く切っていることもあり、多少以前ほどの活力は感じなかったが、十分に元気だ。
話は普通にできる。
普通に歩ける。
普段の生活はもとのままできるようだ。
目の前にいるそんな人が、半年後に病気で亡くなるなんて信じられない。
何かをしてあげたいが、何をしていいのか分からない。
もどかしい。