孔子は、仁とか考とか礼とか、いろいろな概念で自分の思想を説明している。
しかし、根本にあるものは、抽象度をあげて言えば「美」である。
孔子が生きた時代、社会は混乱していた。(孔子は混乱していると考えていた)
人間が孤立化し断片化する人間分裂。
社会の秩序が崩壊し歪になる社会分裂。
孔子は人間分裂と社会分裂に対して、「美」という概念で対抗しようとした。
美しい秩序が孔子の強調したことであった。
美しい秩序という考えを中心において、人間と社会の秩序を形づくろうとしたのである。
わが日本では、道徳、思想、政治の中心にあるのは「美しい調和」であろう。