Category: YOMO短歌

  • 令和五年11月26日 名残を惜しむ生き物

    百貨店
    閉店イベント
    人だかり
    名残を惜しむ
    生き物人間

    駅前に老舗百貨店があった。

    わたしがこのまちに引っ越してすぐ、何も買う予定はないのだが、入ったことがある。

    立派な売り場にはお客はいなく、販売員が手持ち無沙汰であった。

    エスカレータを昇って上のフロアに行っても、同じだった。

    その百貨店が閉店した。

    誰もが予想していたことだった。

    閉店セールには多くの人が来店し、閉店を惜しみ、これまでの営業に感謝の気持ちを持った。

    人とは、なくなることが分かっていても、行こうとはせず、なくなることが決まると、名残を惜しむのである。

  • 令和五年11月24日 野党候補者一本化??

    台湾は来年1月、総統選挙がある。

    野党の国民党と民衆党は現在のままでは票が分散するため、候補者を一本化するために調整してきた。

    しかし、調整は進まず、このままでは一本化できないで総統選挙に突入することになる。

    野党側
    総裁候補者
    一本化
    調整進まず
    勝つことできず

  • 令和五年11月21日 神々の子孫

    思い出せ
    我ら誰もが
    神々の
    子孫であると
    古きふみ読む

  • 令和五年11月19日 陰陽師展

    令和五年11月19日 陰陽師展

    わたしは京成佐倉駅近くのガストで昼食を済ますと、国立歴史民俗博物館へと歩き始めた。

    店の前には、2車線の成田街道が通っている。途切れることなくクルマが通行していた。

    店を出ると、小雨が降り出した。成田街道を渡り、セレモニーホールの脇の小道を入った。わたしはいつも、この近道を通るのである。

    小道を入ると、クルマは走ってない。通り沿いには、藁ぶき屋根の大きな民家が残っていた。

    佐倉城のお濠にかけてある橋を渡る。お濠には大きな鯉が何匹も泳いでいた。

    老夫婦が小雨のなか、傘もささずに、お互い何かを話しながら、橋の上から鯉に餌を与えていた。

    佐倉城は明治になると廃城となり、帝国陸軍の佐倉聯隊が展開した。

    歴博は聯隊の兵舎があった場所に建設された。

    長い坂道を登り、歴博の入り口に着いた。

    中に入ると、不必要に広いロビーは相変わらずガランとしていて、職員が数人いるだけで、ひとけがあまりない。

    荷物を置きに、ロッカールームへ入って驚いた。

    3分の2くらいのロッカーが使用中なのだ。

    わたしはこれまで30回くらい来ているが、こんなことは始めてだ。

    陰陽師展の会場である地下の企画展示室に入るとさらに驚いた。

    展示品が見られないほどのたくさんの人が会場にいた。

    若いひとたちが多い。

    宗教か
    科学でもない
    陰陽道
    そは確実に
    存在してる


  • 令和五年11月18日 本佐倉城

    令和五年11月18日 本佐倉城

    本佐倉
    城の砦に

    ひとり立ち
    遥かに眺む
    筑波山影

    山城に
    のぼり遥かに
    見渡すと
    城のススキに
    秋風ぞ吹く

    城のススキとは、廃城に上って筑波山を遥かに眺めている自分である。

    カラカラと
    鳴るは何かと
    仰ぎ見る
    廃城竹林
    風が揺がす

  • 令和五年11月10日 ブラックレイン

    令和五年11月10日 ブラックレイン

    映画ブラックレイン

    80年代

    リドリー・スコット監督

    改めて見た

    ストーリーは単純だったのが意外。

    サトウ(松田優作)がニューヨークで偽ドル札をつくるための原版を、やくざの親分から奪い取る。

    サトウは大阪へ護送されるが、大阪空港で逃げだす。

    マイケル・ダグラスと高倉健がサトウを捕まえる話。

    あるいは、マイケル・ダクラスと高倉健が偽札の原版をサトウから取り返す話。

    タイトルのブラックレインとは?

    和服を着こなしたやくざの親分(若山富三郎)。

    自宅の応接間。

    連れてこられたマイケルが、少しおびえて窮屈そうに座っている。

    親分はマイケルに凄みをきかせて、こう話す。

    俺が子どものころ、お前たちアメリカ人が爆弾をまちに落とし、俺たちは3日間、防空壕に逃げていた。

    3日たって外に出た。

    黒い雨が降ってきた。

    マイケルは黙って聞いていた。

    ☆   ☆

    この話の直前、映画のポイントとなるセリフがある。

    アメリカは日本に価値観を押し付けた。

    その結果、サトウのようなMoneyだけを考えるヤツが出てきた。

    こんな意味のことを言う。

    空から降って来た黒い雨は、アメリカの価値観。

    雨粒を浴びて、価値観が変わってしまった日本人。

    ストーリーは単純だけども、興味深いメッセージが映画には込められている。

    ☆   ☆

    降り注ぐ
    アメリカ思考
    黒い雨
    マネー重視の
    サトウ生み出す

  • 令和五年11月9日 館林

    令和五年11月9日 館林

    佐野に帰るとき、佐野から東京方面へ行くとき、東武線を使うなら必ず館林は通る。

    四百年
    絶ゆることなき
    城のまち
    沼の水面に
    夕陽きらめく

    館林城の城下町として400年近くにわたって栄えた。

    いま、まちをよく見れば、その面影はそこここに感じられる。

    栄光のまちだが、平成にはいると、旧市街地の活気のなさが目立ってしまった。

    行政は、館林のもつ歴史的・文化的資源を大切にする取り組みをしているようだが、もっと整備に予算をつかってもいいと感じる。

    旧市街地ならではの魅力を取り戻してほしいと願う。

    目の前は
    沼が広がる
    料理やで
    なまず天ぷら
    家族で食す

    川間のあたり。東武野田線の車窓から見る。

    夕陽さす
    江戸川の土手
    幼な子と
    父が眺める
    東武野田線

  • 令和五年11月1日 西方城

    令和五年11月1日 西方城

    栃木市は関東平野の北の端だ。ここまでは平らな地面が南からずっと続いていた。ここからは山がある。

    クルマで東北道を北上すると、ここ栃木市あたりで景色が一変する。

    車幅の広い高速道の両側に緑いっぱいの山が現れ、東北地方に向かっていることを実感させる。

    秋風に
    誘われクルマ
    走らせる
    緑の山が
    迎えてくれた

    西方(にしかた)城は戦国時代の山城だ。

    標高200メートルほどの山を活かして、城の縄張りが工夫されている。

    西方城のあった山をふもとから眺めた。

    戦国の
    つはものたちが
    命かけ
    守る砦よ
    西方の城

    西方の
    城跡残る
    青き山
    秋の日浴びて
    領地見守る

    矛とりて
    まもれこの地を
    いくさびと
    秋風そよぐ
    西方の里