令和五年10月23日

Sは朝早く、電車とバスを乗り継いで、自宅から幕張メッセで開かれているCEATECの会場に行った。

秋晴れで気持ちのいい日だ。車窓から見る景色は、太陽の光で輝いているようだ。

幕張メッセに着いて、CEATEC会場の案内図を見ると、5つのホールを使って開かれている。

5ホールを使うイベントといえばかなり大規模だが、かつては1から11ホールまで、幕張メッセ全館を使って開かれていたこともあったはずだ。

もう、いまから20年近く前だろうか。Sはその全盛時代のCEATECを見に来たこともあった。

「随分と規模が小さくなったなものだ」と思ったが、「会場が巨大でないので、歩き回らなくても済みそうだ」とも安心した。

会場をぐるりと見渡した。するとJR東日本のブースが目に入った。

Sは近頃、鉄道が趣味となっている。

「JRが一体どんな展示をしているのだろう」と俄然興味が湧いたSは、JR東日本ブースのほうへ歩き出した。

JR東日本はこじんまりとしたブースで出展していた。ブース内では7つくらいのサービスが展示されいた。

全部を見ていたのでは時間が足りなくなるので、Sはそのうちからいくつか気になったサービスの説明パネルを読んだ。

Virtual AKIBA World

駅カルテ

鉄道車両VR

空飛ぶクルマVRコンテンツ

この日Sは、JR東日本が展開しているこの4つの新サービスを知った。

説明パネルを読んで分からないところを、そばに立っている説明員に質問した。ブース内でアテンドしている説明員は、みな30代と見えた。どの人も丁寧に説明してくれた。

Sは「今の鉄道会社はなかなか面白いことをやっているものだ」と感心した。

この会場でSは「空飛ぶクルマ」というのを知った。

JR東日本のブースをでて少し歩くと、NEDOのブースで空飛ぶクルマに関する展示があるのに気付いた。さっそくNEDOブースへと足を踏み入れた。