昨日3月14日、日差しはだいぶ春めいてきたけれど、空気は思いのほか冷たく、外出には冬のコートが必要な日であった。
午前11時ごろ家を出て、JR総武線に乗って上野公園に向かった。
上野駅の公園口を出ると、花見の時期にはまだ早く、平日だというのに、たくさんの人がいて驚いた。
外国人の旅行客の姿が、ここひと月ほどで急に増えた。
東京国立博物館に入り、本館で開かれている中尊寺展を見ようと思ったが、会場に入る人の列が、玄関の車寄せに並んでいるのを見て、先に東洋館に入って、中国仏像と、清時代の書家、呉しょう石の展覧会を見ることにした。
中国仏像は1階に展示されていた。6、7世紀、西魏、東魏、隋時代のものが多かった。
そのあと、大きな窓があり、館内が見えるエレベータで4階に昇り、呉しょうせきの作品を見た。
東洋館を出て、中尊寺展に入るための列はどうなっているのか、本館玄関前を見たら、まだ30分まちの列ができていた。
わたしたちは博物館内にある法隆寺宝物館に向かった。
もう一度、正門の横を通り抜けて、東京藝術大学のほうに向かって歩くと、博物館の奥まった敷地に法隆寺宝物館が建っていた。
奈良にある法隆寺のお宝が東京で見られるとは、なんと幸せなことかと俺はいつも思っている。
宝物館では観音菩薩立像を主に見た。
数十体見たが、どれも飛鳥時代のものであり、すべて重要文化財であった。
一体一体表情やしぐさが違う。
1300年前の仏像なのに輝くばかりに綺麗だ。
観音菩薩を見終わり、宝物館のなかに設置されているレストランで遅い昼食をとることにした。
ホテルオークラが出店しているカフェレストランだった。内装や調度品は簡素でカジュアルな店だ。
メニューをみるとカフェ中心のようで、食事メニューは限られていた。
わたしはハッシュドビーフ、妻はエビピラフを注文した。
食事が終わり、テーブルでスマホから中尊寺展の込み具合を確認すると、待ち時間はなくなっていた。
わたしたちはレストランの会計を済ませて、中尊寺展の会場へと向かった。